ぼくのすきなもの

ぼくは じゃぐち が すきだ
ぼうみたいな みずを はきだしてくれるから


ぼくは ぼう が すきだ
ぼうを にぎると 
げんしじだいに えものを おいかけていたころを 
てのひらから おもいだせるから


ぼくは てのひらが すきだ
いみありげな しわが なんぼんもはしっていて
どろっぷや てんとうむしを そのうえに のせることができるから


ぼくは てんとうむしが すきだ
せなかに まっくろなほしを いくつも かがやかせているから


ぼくは まっくろなほしが すきだ
ぼくのかおにも ふたつ ついている まっくろなほしから
よぞらにかがやく ほしぼしを のぞきこむことができるから