2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

川田絢音、その13

「ガラス窓を飲んだ女は夜明けの発作をおこして指先までわななくだろう」川田絢音「空の時間、13」 空の時間の中でもとりわけ好きな一篇。 通常、人は、時代と文化に依存した記号的な見方によって視野内の事物を区分し、意味付けて生きているが、時折、現…

懐かしき日記に――

今日は「見分け方」だ。ポケットが不自然に膨らんでて、中身がアブラゼミだったら、そいつが生き物係だ。遠慮なくクラスの痴呆老人の世話をさせていい。ただし、中身が単ニ電池だったらそいつは目覚し時計の電池の大きさを間違えた頭の弱い時計係だから、ひ…