セブンの店員に――

統合失調症的な世界との過剰な一体感で泣きじゃくりながら外を歩き回った後には、
指先1本動かしたくない鬱状態に襲われて一日布団の中。
そして、生き別れた正気さんとの再会。おお、正気さん!一日ぶりですね。元気でしたか。
コンビニで、「こちらこのままでよろしいですか?」「はい」というだけの会話を店員として、それだけで感動してしまう。
人と会うと、1人がいかに狂気を招くかがよく分かる。
コミュニケーションは、自分のほうがより正気だと主張しあうための相互検閲システムだという考え方は、ひねくれモノの一面的な見方だった。
互いの正気を補強しあうという側面もあることが分かった。
こんなことはみんな分かってるんだろうな。24才にもなって何を考えているんだろう。
でも、読んだ者全員の気を狂わせたいと思いながら小説を書くには、
一文書くたびに自分の正気が多少失われていくくらいの危険性は免れ得ないので仕方ない。
小説が全然先に進まなくなった。気長に行こう。