I was born to fall in love

昨日の日記に付け加えることがある。ブックオフでのこと。
売れる小説とはどんなものなのだろう、と開いた「世界の中心で愛をさけぶ」の中に、四つ葉のクローバーが挟まれていた。押し花のように乾いていた。本を閉じた。

机に缶コーヒー微糖。「微糖」という苗字の家の表札のように見える。缶の住人であった微糖さんは胃の中に引っ越しました。以上、転居通知。

小説を書く。メールを返信する。小説を読む。文通相手に出す手紙の内容を考える。小説を書く。
手応えのある数行が生まれると同時に生きる希望まで生まれる。
逆のこともある。耐え難い辛さに襲われる。

今日は奥井雅美の「GYUU」を聴いている。このCDを聴きたくなるときは調子がよい。
♪幾千の愛が飛び交うこの星であなたに出会った♪
歌詞カードがないので分からないが、「星」の部分は、ことによると、「地球」と書いてホシと読ませるのかもしれない。
奥井雅美にしては歌詞が聴き取りやすい曲だ。
小樽さんとも話すのだが、奥井雅美の歌は、カラオケで歌詞の字幕を見て、こういう歌詞だったのかと感動する、ということが多い。

魚喃キリコの「短編集」という自己言及的なタイトルの短編集に、「ラブリー」と題される好きなマンガがある。
カップルと目される男女が、好きなものを言い合っていくだけのマンガだが、味わい深い。
最終コマで、「こないだクラブでやった男」という女の表情がたまらない。これだけでヌケる。
「クラブ」に行ったことがないばかりか、「クラブ」の正しい発音の仕方や、若者らしいアクセントの置き方すら分からない僕は、こういう女が怖い。
怖い女には射精したくなるという性癖が僕にはある。だから、女性恐怖症は射精に役立つ。

僕はかつて、「BOYS BE、、」というマンガの表紙だけでヌイたことがある。

曲は8曲目に入った。お気に入りの曲で意識が戻る。自分は音楽を聴いていたのだという意識。

後日談。その後、微糖さんは便器に引っ越しました。やがて、海へと帰ることでしょう。